一般社団法人日本嚥下機能訓練協会は、摂食・咀嚼・嚥下機能回復に関する知見を広めるために、2021年に発足しました。
元日本歯科大学補綴学第3講座主任教授で、日本の高齢者歯科のパイオニアである稲葉繁先生が考案した口腔機能トレーニング器具(エントレ)を用いて、当協会の飯塚能成会長が歯科医院に来院する患者、リハビリテーション病院の入院患者、介護養護施設の入所者にエントレ体操を実践してもらったところ、驚くほどの機能回復が見られました。脳血管障害で片側の腕が上がらなかった方が、エントレ体操で上がるようになりました。胃瘻が取り付けられ、口から食物を食べる事ができない方が、エントレ体操で胃瘻を外す事ができました。このように、咀嚼嚥下機能を回復する事が、全身の機能回復に深く結びついている事は臨床の現場でわかってきました。
摂食・咀嚼・嚥下機能回復に携わる医療関係者をはじめ、一般の方々にもエントレ体操を広めて参ります。